ゆう先生の教師の教室

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先生の本音? 夏休み明けに学校に行きたくない子供たちへ

こんにちは。ゆう先生です。

中学校で国語の先生をしています。教育にかかわることを発信していきます。

 

夏休みが終わるまであとわずか。楽しい?期間はあっという間ですね。

夏休みが明けるとき、私たち学校の先生が一番気がかりなこと……なんだと思います?

 

 

宿題やってあるか?

明日から授業どうしようか?

 

なんてことではありません。

 

生徒たちがみんな元気に登校してくるかどうかです。

夏休み明け直前。先生の本音?が少しでも伝わったらうれしいです。

 

 

 

この記事を読んだら分かること
・夏休み明けを迎える先生たちの本音が分かります。
・久しぶりにどんな気持ちで登校すればいいか分かります。
 
 

先生の本音①「できれば全員揃いたい」

 
夏休み明けの先生は「誰も死んでいないこと」を一番気にしています。
最近はコロナの影響で遠出をする機会が減っているかもしれません。それでも水の事故をはじめ、事件事故に巻き込まれる子供のニュースが後を絶ちません。
ここ十数年は、夏休み明けの「子供の自殺」というニュースも残念ながら耳にします。
 
先生たちは「誰一人死なないで新学期を迎えること」「迎えられたこと」に安心しています。
 
ちなみに私は夏休み明け最初の学活や集会で毎回こんな話をします。
「まずは誰一人欠けることなく新学期が迎えられてよかった」
「長い夏休み明けはいろいろな事件事故、もしくは気持ちの変化で予想だにしないことが起こりがち」
「とりあえず生きてさえいればこれから先何とかなるから、まずは全員揃って2学期が迎えられて本当に良かった」
 
これをその時々の生徒たちにあわせた言葉づかいで話します。
私はまだ幸いにして経験していませんが、受け持っていた生徒が亡くなってしまった経験をしている先生って案外たくさんいます。
それこそ、数十年前、まだまだ日本中の学校が荒れていたころ。
自分のクラスの生徒がバイクに乗っていて死んでしまった。夏休み中にその生徒の通夜告別式に出席した。
そんな経験をされた先生もいます。
どんな生徒であれ、亡くなってしまったらその後の気持ちもやはり複雑です。
身近な人物の死は人の心に大きなショックを与えます。お友達同士はもちろん、私たち教師にも、です。
 
だから、先生たちは「まずみんなが生きていること」を第一に考えています。
 
 

先生の本音②「できればみんなに学校に来てほしい」

 

不登校というのが急増しているというニュースを耳にしたことがある人も多くいるでしょう。

不登校については別でまた記事にしたいと思いますが、何がきっかけでどんな人が不登校になってしまうか、そんなことは予想できません。

 

え!?あなたが!?という生徒だって不登校になってしまう可能性はあります。

 

不登校は特別なことではないですし、学校に来られないからお先真っ暗、ということはありません。

ありませんが、私たちが先生である以上、やはり生徒に学校に来てほしいと思うことは当然です。

 

宿題が終わっていない。

友達と顔を合わせるのが憂鬱。

なんだか行きたくない。

 

様々な気持ちがあると思います。

何かあるときはとりあえず誰でもいいから吐き出してほしいと心から思っています。

 

 

誤解を恐れず言いますと

学校の先生は「学校なんか大嫌いだ!」とか「学校なんか行きたくねえ!」という気持ちが理解できない人の集まりです。

学校に行けなくなった経験を持つ人が圧倒的に少ないからです。

ちなみに私もこれまで何人も学校に来られなくなった生徒を受け持ちましたが、気持ちが分かる……とまではいきませんでした。

 

それでもこれまでの知見でわかっていることがあります。

「長期休みのあとは不登校になってしまう生徒が多い」

 

だから、なにかしら理由はあれど「学校に来られない」ということが起こらないようにすごくすごくアンテナを高く張っています。

 

 

まずは学校で会おう!

 

夏休みが終わってしまうのは先生たちも残念です。

夏休みは「唯一勤務時間で仕事を終えることができる」「自由に休みを取ることができる」「やりたいことに力を注ぐことができる」期間だからです。

 

と同時に、やはり生徒と会う時間が減ればさみしさがだんだん募るのが学校の先生です。

 

宿題が……

授業が……

友達が……

 

様々な気持ちがあることでしょう。

でもまずは学校で顔を見せてください。元気でなければ元気でなくても構いません。話を聞いてだんだんと一緒に元気になりたいと思っています。

あと1週間。まずは学校で会いましょう!