こんにちは。ゆう先生です。
中学校で国語の先生をしています。教育にかかわることを発信していきます。
先日、Microsoft Educatorの認定を受けました。
認定を受けるトレーニングの中で、21世紀型教育について改めて勉強をしました。
GIGAスクール、ICT活用、主体的で対話的で深い学び……
新しいキーワードがたくさん生まれる教育界。
正直何が何だかわからないよ!
今までのやり方とそんなに変わらないんでしょ!?
今までやり方で全然不都合ないんだしいいじゃない?
こんな先生方をたくさん見てきました。今も私の周りにはそういう先生がたくさんいらっしゃいます。
正直私もその中の一人だったと思います。
ただ、生徒と保護者に価値提供していく中で、時代とともに知識をアップデートして、よりよい教育を提供するのって、
私たち教師にとって絶対に外してはいけないポイントだと思います。
というわけで、改めて21世紀型教育って何なんだ?という話をしていきたいと思います。
ただし、ものすごく内容が多いので、概要と各パーツに分けて記事にしていきたいと思います。
・ICT活用って21世紀型教育とどんなふうに関わっているの?
・21世紀型教育を実践していくとどんないいことが起こるの?
21世紀型教育って何? →暗記からの脱却です!
21世紀型教育って何?の問いの超簡単な答えは
「暗記からの脱却」
この一言に尽きます。
これからの時代は
・いかにたくさんの知識を覚えていて
・いかに反復練習をこなし
・どうすれば試験で良い点を取ることができるか
を知っている人物よりも
・いかに物事を深く知るための技術を持っていて
・どれだけたくさんの人と協働して問題解決に向かい
・より良い方法で自分の考えを世の中に発信していくことができるか
という人物を育てていきましょう、ということですね。
これまで世界では「試験の点数を取ること」「言われたことを忠実に実行できる人」というのが重宝されてきました。
産業革命以降、いかに優秀な労働者を生み出すかというのが教育の始まりだったからです。
しかし、現在は「労働者」を生み出すより、「変化に対応して、人間にしかできないことができる人材」を育成する方が大切だ。
そんなことに世界中の人々が気が付いてきたんだ、ということですね。
ちなみに日本ではここ数年で「学習指導要領」が改訂され、これらの言葉が一気に教師の世界に広まっていきましたが、
海外では、2010年ころから、こういった考えになっていたみたいですね。
ちなみに今回、Microsoft Educatorの認定トレーニングでテキストとして用いられているのは、2014年にリリースされたテキストでした。
要するに海外から10年遅れで日本の教育が変わり始めたってことでしょうか。
これが遅すぎる!って文句を言うのは簡単ですが、
過去は変えられないから今からしっかり勉強して対応していかなければ!
とポジティブに考えられるかどうかが教師としての分かれ道になりそうですね。
脱線しました。話を元に戻すと、
ただ単に知識がたくさんあって、試験で良い点を取れる人材はすでに必要なくなってきていて、
いかに問題を発見してそれを解決することができるか、問題を解決するときに知識を活用することができるか、
そういった人材を育てましょう、というのが21世紀型教育というわけですね。
ちなみに今回勉強したテキストはこちらです。詳しく勉強したいっていう人はぜひ読んでみてください。無料で手に入れることができます。
※PDFのリンクです
21世紀型教育は6つの要素のかけ合わせで実践しよう!
21世紀型教育を実現するためには
・knowledge construction 知識構築
・self-regulation 自律的な学習
・real-world problem-solving and innovation 現実社会の課題解決と革新的な取り組み
・the use of ICT for learning 学習のための ICT の活用
・skilled communication 熟達したコミュニケーション
・the use of ICT for learning 学習のための ICT の活用
21世紀型教育にICTは不可欠!
ICTってアレルギー起こす先生多いですよね(笑)
「ICTをなかなか使わない先生にどう使わせるか?」
というのが主題になっている研修が未だにあるくらいです(笑)
ちなみに私はそういった研修に参加する機会が多くありますが、
組織が大きすぎて、リニアに動けないのと、都道府県の下の自治体に実質的な権限を持っていかれているので、統一した動きが図れない。
まさに縦割り行政の悪いところがギュギュっと凝縮しているのが教育行政のICT環境です(笑)
文句を言っても始まらないので、結論を言えば、21世紀型教育にICTは不可欠です。
例えば、調査や分析など、普段の業務で私たちがするようなことを
実際に子供たちにさせていきましょうってことですね。
調べ学習は図書館でもできるじゃないか!
作文は手書きでできるじゃないか!
グループワークは紙とペンでできるじゃないか!
まさにその通り。だからICTでなければ不可能なことに活用しましょうってことです。
例えば
・最新のデータにアクセスするのはICTでなければできません。
・遠く離れた相手にインタビューするのはICTのメールやチャットでなければできません。
・グループワークの結果を蓄積して次の学習活動に生かすのはICTの方が便利です。
といった感じです。
要は
ICTを使わないとできないよね!
とか
ICTを使った方が便利だよね!
とか
ICTを使えば紙の節約になるよね!
といったことにはどんどんICTを活用しましょうということです。
厳しい言い方になりますが、新しいテクノロジーに対応できなくなっていったとき、
教師は時代に即した価値提供を子供たちにできなくなります。
向上心を失わずに常にアップデートできる人材が、これからの教師の時代でも生き残れる人材なのだと思います。
アレルギーを起こす前にまずは触ってみる!
これが大事です。
ところで自転車に乗れない人ってかなり少数派ですよね。
子供のころに一生懸命練習して乗れるようになったっていう経験がある人もいるんじゃないでしょうか。
歩くより圧倒的に速くて便利なのが分かっているから、頑張ってスキルを獲得したんですよね。
ICTも同じことで、使えば圧倒的に便利なことが待っています。時間の短縮にもなるし生徒の負担も減らせます。
にもかかわらず、よくわからん!面倒くさい!って言って勉強しない人は、
自転車の方が圧倒的に速くて便利だけど、面倒だから自分は歩きでいいや!
そういう価値観の人と同じっていうわけですね。
ぜひ、自分の価値観をアップデートしていってください。
21世紀型教育を実施すると……仕事が早く終わるようになる!
21世紀型教育には、知識を習得させるための板書や、
知識を習得させるためのプリントが不要になります。
授業で使うのはプリントよりICT機器になります。
すると、
・授業のために板書をもりもり書かなくてよくなる
・知識を習得させるための反復にICTのメリットを最大限生かせる
といったことが可能になってきます。
つまり、われわれ教師の仕事時間がぐっと早く圧縮されるようになるというわけです。
そのすきま時間にいろいろなことを押し込んで来ようとするのが文科省ですが(笑)
そこは教師の自律的な考えで削減していけばいいわけで、
勤務時間外の業務を圧倒的に削減することができるようになっていくわけです。
21世紀型教育を勉強し、
自分の授業に取り入れ、
ICTを活用できるスキルを手に入れる
その先には、
・子供たちと接するゆとりのある時間
・充実した余暇
・毎日の活力を養う時間的ゆとり
こういったものが待っているはずです。
スキルは初めに獲得するときは大変ですが、
一度獲得してしまえば自分自身の唯一の価値として大きな財産になります。
21世紀型教育を構成する6つの要素をしっかり勉強して、
圧倒的に価値を提供できる圧倒的な教師になって、
楽しく先生をやる毎日を手に入れましょう!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
みんなで楽しく先生をやろう!