こんにちは。ゆう先生です。
皆さんにとって、「職員室」ってどんなイメージですか?
先生しか入れない特別な場所。子どもたちは、おいそれとは入れないちょっと怖い場所。
様々なイメージを持っていると思います。
しかし、社会人として、働く立場の人間として学校現場に入るときに忘れてはいけない真実があります。
教師といえど、中身はただの人。正確も特性も千差万別。
職員室はオフィスです。
そういう場所で人が集まれば人間関係ができて、それに悩まされる人もたくさんいます。
実際に私もたくさん悩んできました。
幸い自分は大丈夫でしたが、心が折れてしまった先生、折れかけている先生、
たくさん見てきました。
というわけで今回は「こんな先生になるな! 教師のあなたが関わってはいけない先生4選」
という内容で記事を書いていきます。
「自分自身もこんな先生になってはいないだろうか」
そんな自戒を込めて今回の記事を書きます。
もしあなたの身の回りにこんな先生がいたら、真っ先に距離を置くことを強く強くお勧めします。
記事を書いているゆう先生はこんな先生
・教師歴11年
・東京都の授業に関する研修(2年間)を修了
・ICT担当教諭、道徳推進教諭を担当
目次
- こんな先生になるな! 教師のあなたが関わってはいけない先生4選 一つ目は「派閥先生」
- こんな先生になるな! 教師のあなたが関わってはいけない先生4選 二つ目は「キレる先生」
- こんな先生になるな! 教師のあなたが関わってはいけない先生4選 三つ目は「文句先生」
- こんな先生になるな! 教師のあなたが関わってはいけない先生4選 四つ目は「価値観凝り固まり先生」
- 健康に働くために、教師として価値提供するために
こんな先生になるな! 教師のあなたが関わってはいけない先生4選 一つ目は「派閥先生」
教師って、実は思っている以上に精神年齢が幼いです。
幼いということは周りにイエスマンばかりおきたがるというわけです。
・大学卒業後、教師だけを目指して生きてきた人、
・教師しか職業経験のない人、
・外の世界とのかかわりが薄い人
こういう人ほど特に「派閥を作る先生」になりがちです。
「派閥」って本来は悪い言葉ではないんですよね。
自分たちの意見を通しやすくしたり、やりたいことをやりやすくするためには、
自分たちの意見に賛成してくれる人を増やした方が、絶対に効率がいいからです。
でも、派閥を作る先生がいて、派閥に属する先生が増えてくると、
「派閥に縛られる組織」が出来上がっちゃうんですよね。
本当は違う意見なのに、派閥があるからそっちの意見にしておこう、とか、
相手の意見にもいいところがあるのに、派閥が違うから反対しておこうとか、
概して生産的ではないことが起こります。
そうやって派閥を作って派閥に縛られる組織になると、
一度全体で決まったことなのに、ぶつぶつ文句を言いながら働く人が増えます。
後は、飲み会の席で、愚痴や文句大会になります。
教員って何かにつけて飲み会をするのがとても好きですよね。
でもその会の中でずっと相手の派閥の文句ばっかり言っているようになります。
自分もそういう飲み会に週1で参加していた時期があります。
その時はみんなで文句を言い合って、連帯感が生まれているように感じるんですが、
結局職場はいい方向に転がらないし、生産性は上がらないし、なにもいいことはありませんでした。
本当に、そんなことをしている暇があるんだったら、少しでも早く仕事をして
少しでも早く帰って、家でのんびりしていた方が心も体も健康でいられます。
自分が少しでも生産性をあげて、生徒に価値提供をして、実力ある先生になりたいと思うのであれば、
「派閥を作る先生」とは真っ先に距離を空けるようにしましょう。
こんな先生になるな! 教師のあなたが関わってはいけない先生4選 二つ目は「キレる先生」
生徒に対して大きな声で指導をするとかそういうレベルではありません。
「大人に対してキレる」先生です。
初めにも言いましたが、教師って思っているより精神年齢が幼いです。
また、こだわりの強い人が多いので、自分と違う意見を受け入れることができないまま年を重ねている先生がいます。
100%自分の偏見かもしれませんが、年齢を重ねている先生ほど「キレる先生」になっている率が高いです。
年配になると自分が経験してきたことが正しいという気持ちが強くなってしまって、
「自分こそすべて正しい」って思いこんじゃってることが多いです。
だから、「相手の話を聞こう」とか、「相手は何を考えているのかな?」なんてこれっぽっちも考えていません。
「自分が正しいんだから相手は自分の言うとおりにするべきだ」
「自分より若いんだから相手は自分の言うとおりにするべきだ」
こういう考えがまず最初にあるんです。
ひどい人だと「意見を言う若手は生意気だ」という価値観の先生もいます。
いやいや、それはさすがにパワハラ体質すぎるだろ……
そもそも、仕事の特質上、自分より年下の子供を相手にすることが日々の大半を占めるので、
相手よりも自分が正しいのだという価値観に陥りやすいのだと思います。
「キレる先生」は相手の話を聞こうという気持ちが一切ありません。
キレることで相手を委縮させて自分の言うことを聞かせようとします。
「キレる」の形は何も大声で怒鳴ることだけではなくて、
・独り言でもなんでも結構大きめな声で文句を言う
・言葉ではなく態度で不機嫌な自分を表現する
・誰もいない別室に連れていかれて1対1の状態を作られて一方的に説教する
・若手の言うことを話半分に受け流す態度を取る
・「あー、もういいです。私がやりまーす。」というような投げやりな態度を取りながら若手の指導を横取りする
こんなのも「キレる先生」の典型例です。
要はきちんと話し合ってお互いの価値観をすり合わせて、最適解を導き出そうとするのではなくて、
相手を委縮させてコントロールしようとするだけなんですね。
そういう先生には何を言っても無駄だし、関わっても基本的に良いことはないので、
さっさと距離を取ってつかず離れずの対応をしていった方がいいと思います。
まともに取り合ってもあなたの心がどんどん擦り切れていってしまうだけですからね。
こんな先生になるな! 教師のあなたが関わってはいけない先生4選 三つ目は「文句先生」
「文句先生=文句を言う先生」これは自戒の意味も込めて断言します。
こんな先生になってはいけません。こんな人に関わってはいけません。
「文句を言う先生」は何に対しても文句を言います。
・管理職に対して文句を言う
・自分と価値観の合わない同僚に対して文句を言う
・自分のやり方と会わない仕事のやり方に対して文句を言う
・他学年のやり方に対して文句を言う
文句を聞いているとシンプルに「やる気がそがれる」んですよね。
それでいて「文句を言う先生」は「文句」をいう割に何も生産的なことはしません。
直接意見して、より建設的な方法を選ぶように職場に投げかけたり、
みんなが気持ちよく、効率的に仕事ができるようにプラスの投げかけをしたり、
そういったことは一切しません。
大体「会議が終わった後」とか「行事が終わった後」とか「日々の業務後」に
ぶつぶつ文句を言って自分のうっ憤を発散しようとしているだけです。
ちなみに、そういう時にイエスマンをそばに置いて気持ちよくなるというコンボが加わると
「派閥先生」と「文句先生」の合体フュージョン戦闘力4倍、
「派閥文句マン」の出来上がりです。
さらに「文句先生」は生徒や保護者への「文句」も平気で言います。
「あいつは○○な奴だから」「あの家庭は親が変だから」
「文句先生」は基本的に他人へのリスペクトが低いのだろうと思います。
ただ、組織である以上、自分と価値観の合わないやり方をする人や
決定的に合わない人が存在するのは確かにそうです。
生徒や保護者に「教育」という価値提供をする以上、齟齬が生まれたり、
自分の経験上「あ~、これはどうかな?」と思う家庭があるのも事実です。
でも、もう一度断言します。
いくら「文句」を言っても、相手を悪くいっても状況が好転することは絶対にないです。
相手を認めよう、いいところを見つけよう、そういう気持ちではない人に、心を開く人はいないからです。
とはいいつつ、人間ですから「文句」を言いたくなることもあります。
そんなときは「文句を言っても何も生まれない。何も好転しない。」
この大前提をぜひ思い出して、こんな先生にならないようにしてください。
こんな先生になるな! 教師のあなたが関わってはいけない先生4選 四つ目は「価値観凝り固まり先生」
昔勤務していた自治体では退職した校長先生が再雇用されて若手への指導員として指導助言を行っているなんてことがありました。
熱心な先生で「指導員通信」なんてものを出して、全職員に配布していました。
「若手の仕事術」とか「若手がわきまえておくこと」みたいな連載があるときがあって、その中に驚愕の言葉が書いてありました。
「ベテランと意見が違った場合は、まず自分の意見を引っ込めて、ベテランの言うとおりにやること。そこから学びがある。」
ただただ、目玉が飛び出て開いた口がふさがりませんでした。
これを老害っていうのかな
若手は自分のやり方を言ってはいけない、すべてベテランの言うとおりにすべきだ。
やり方で意見の相違があったら、年配の者の言うことが絶対だ。
こんな人が若手の指導員として自治体に重宝がられているんです。
幸い私は経験年数があったので、その方の指導は受けませんでしたし、
指導を受けていた若手も、面従腹背的な態度の方が多かったのでそういう価値観にそまることはありませんでしたが、
年配の先生にはナチュラルに「年上=絶対」という価値観を持った方がいます。
そして年功序列で基本的に「解雇」という概念が存在しない教師には、
そういう化石みたいな価値観を持った先生でも組織として排除されないんです。
公務員の定年が引き上げられたり「再任用」という制度があったり、
人不足を年配の人員を導入することで解消しようとする。
それが教師の世界です。
年配の先生ほど「価値観凝り固まり先生」になりがちなのも仕方がないのかもしれません。。
ベテランの先生の経験がすべてダメだ
なんてことを言いたいわけではありません。
・もう時代としておかしいよね
と思われることも、当たり前のように「自分が正しい」「これが正しい」といって声高に叫ぶ先生が多いんです。
そして、組織として年配の先生を重用する風潮が根強く残っています。
そもそも年功序列組織なので管理職が年配であることが大半です。
すなわち、「価値観凝り固まり先生」が大量発生するという図式なわけです。
若手が単独でそれに抗ったところで、何も変わりません。
ただ、組織としての新陳代謝が悪いのは確かなので、
関わらないように、そうならないように、と面従腹背を貫くしかありません。
ただし、ここぞ!というときは戦える若手でないと、心の健康が保てません。
教員組織は「古い価値観のはびこる世界なんだ」と覚悟を決めて働く。
ここだ!というところでは何とかして戦う。
こうやってまずは自分の周りから、ゆっくりと変えていける教師になってください。
健康に働くために、教師として価値提供するために
過去と他人は変えられない
変えられるのは自分と未来だけ
絶対に関わってはいけない先生は確実に存在します。
ということはその先生は
あなたが絶対にそうなってはいけない先生そのものです。
先生たちが多様性を認め合いながら、みんなが健康に働いて、
子供たちに、保護者に、大きな価値提供をしていくために、
時間はかかるかもしれませんが「関わってはいけない先生」がいない世界を作らなければいけません。
その第一歩は、「自分は絶対にそういう先生にならないようにしよう」
という一人一人の決意と、行動なのではないのかなと思います。
今日の記事がほんの少しでも明日からの行動を変えるきっかけになればうれしいです。
みんなで楽しく、先生をやろう!
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。