ゆう先生の教師の教室

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始まりはいつもレク! 居心地のいいクラスを作るために学級レクのススメ

こんにちは!現役教員ブロガーのゆう先生です!

 

学級開き、各学期の始めと終わり。先生方はクラスでどのようにお過ごしですか?

プリント配布……提出物回収……先生のお話……こんな感じでやることに押し流されていませんか?

とりあえず自分が生徒に伝えたことは話せたかな?

あ~、なんとな~く過ぎていってしまったよ……

教師をやっているとなかなかうまく回すことができない「担任裁量の時間」

あれ、未だに私も苦手です(笑)

 

とはいえ、やることが決まっていないからと言ってとりあえず配布と回収をして、

なんとな~く時間を浪費してしまうのはあまりにももったいない!

私が圧倒的にお勧めする「始まりはいつもレク!」スタイルをご紹介します。

 

◆「ゆう先生」はこんな先生◆
・教師歴11年
・評価制度で東京都の上位20%が受ける評価をもらったことがある
・東京都の授業に関する研修(2年間)を修了
・ICT担当教諭、道徳推進教諭を担当

 

目次

 

 

私が学級レクを圧倒的にお勧めする理由

学級開き、学期の始めと終わり。そういった節目の学活の時間。意外と時間を持て余しがちになりませんか?

私はもてあましがちになります(笑)やることが決まっていない時間は正直きついです(笑)

そんなとき、生徒たちの距離を縮めたい!とか、少しでも教室を楽しい場所と思ってもらいたい!

そんな思いから、「始まりはいつもレク!」と自分で決めて、学級レクを中心に学級開きや学期はじめを過ごしてきました。

 

学級レクをすると、シンプルに「笑顔」になる生徒が増えるんです。

正直、聞きたくもない教師の話を延々聞かされたり

事務的なこと、プリントを配る、提出物を回収するみたいなことで時間をつぶすよりも、

何か自分たちで遊べる時間があると、それなりに盛り上がります。

それでいて「自由時間」ではないので、自分の仲がいい人とだけ関わっていればいいわけではありません。

適度にやるべきことが決まっていて、適度に楽しむことができる。

その中で、適度に「普段あまり関わらないクラスメイト」と関わることができる

これが「学級レク」だと思っています。

 

人間の感情って不思議で

「悲しいと思う」→「涙が出る」

「楽しいと思う」→「笑顔になる」

みたいに、感情が先に変化して、態度や表情が変わるっていう場合と、

「涙が出る」→「ああ、悲しいんだな」

「笑っている」→「ああ、楽しいんだな」

みたいに、態度や表情が変わって、感情があとから追いついてくる場合と、

二通りの変化のルートを持っています。

 

お祭りやイベント会場に行くと、不思議と気持ちが高揚してくる場合とか、

旅行のときのパーキングエリアやサービスエリアに行くと

なぜだか知らないけれど、売店のホットスナックを食べたくなったり、

ソフトクリームを食べたくなったりする

こんな感じの心の変化です。

 

私が、かれこれ10年近く学級レクを中心にしてきたっていうのもあって、

ポジショントークになってしまうんですが、

「学級レク」は

「態度や表情が変わる→感情があとから追いついてくる」

タイプの気持ちの変化を起こすことができる活動です。

 

だから、自然と「あ、このクラスなんだか楽しいな」っていう気持ちが高まってくるんですね。

子どもたちが成長してくると「学級レクを自分たちで企画したい!」というように、

自分たちでアウトプットして企画運営する、なんていう行動の変化が現れます。

そうなったらこっちのもんだと思っています。

 

私が学級レクを圧倒的にお勧めするのは理由は2つ!

「楽しさを自然と、かつ半強制的に共有できる」

「自発的に楽しいことを企画できる生徒になる」

 

もちろん、これだけやっていればうまくいく!なんていう魔法の方法ではないので、日々の指導が一番大切ですよ!

 

 

圧倒的にお勧めする学級レク第3位「何人乗れるかな?」

用意するものは新聞紙のみ超シンプルなレクです。

クラスを男女で分けるなど、密着しても怒られなさそうな集団に分けます。

それぞれ8人~15人程度が理想です。

流れはこんな感じ。

①1枚の大きく広げた新聞紙の上に全員裸足で乗る。

②全員乗れたら5秒数える。耐えることができたらセーフ。

③その新聞紙を半分に折って、同じように乗る。

④以下無限ループ。最後まで耐えられたグループが優勝。

幼稚園や保育園でもできるくらい超シンプルなレクです。

準備もほとんど必要ないのでその日思いついたらできます。

 

体の大きい子が小さい子を背負うみたいなアクロバットなことをやったりする生徒もいて楽しいです。

 

コロナ禍で密着がダメ~!みたいな雰囲気の昨今はあまり実施していません。

そういうときは変形バージョンの「じゃんけん新聞乗りゲーム」に変えちゃいます。

①全員新聞紙に裸足で乗る。

②教師は前に立ってじゃんけんをする。

③じゃんけんに負けたor引き分けだった生徒は新聞紙を半分に折って乗る。

④以下無限ループ。最後まで乗っていられた生徒の優勝。

チーム戦ではないので、やや人との関わりが薄いゲームですが、アイスブレイクにはうってつけです。

 

 

圧倒的にお勧めする学級レク第2位「ピンポン玉リレー」

用意するのはピンポン玉とスプーンのみ。これも超シンプルなレクです。

武道場や体育館など少し広めの会場が必要です。

まずクラスを5人~10人くらいのチームに分けます(人数が多すぎるとダレます)。

ピンポン玉をスプーンに乗せて、バトン代わりにし、リレーをするゲームです。

流れはこんな感じ。

武道場や体育館を1周するコースを全体で共有する。

②有志の生徒にイスやマットで障害物を作ってもらう。

③チーム内でリレーの順番を決める。

④スプーンにピンポン玉を載せてよーいドン!

⑤ピンポン玉を落としたら、落とした場所からリスタート。

バトンパスではなくてピンポン玉パス!スプーンからスプーンにうまいことパスする。

 

学校ならよくある「大きめの扇風機(↓こんなの)」を活用すると、いい障害になるのでオススメです。

 

生徒たちがお互いに仲良くなってきたら「バルーンリレー」も面白いです。

同じくリレーなのですが、バトン代わりに「風船」を使います。

流れはこんな感じ

①2人ペアで風船を持つ(「顔ではさむ」「胸ではさむ」みたいに2人で協力しないともてない持ち方にする)。

②そのまま障害物を越えながらコースを走る。

③次のペアに「手を使わずに」風船をパスする。

④以下、無限ループ。最初にゴールしたチームの優勝!

風船が学校になければ、100円均一などで買わなければいけないのが難点です。

買うのは嫌!っていう人はおとなしくピンポン玉リレーにしましょう。

 

 

圧倒的にお勧めする学級レク第1位「指相撲大会」「手押し相撲大会」

用意するものは何もなし!極限までシンプルなレクです。

にもかかわらず、子どもたちは圧倒的に盛り上がります。

これは個人戦にするもよし、団体戦にするもよし。

実施する方の好みで決めましょう。

1回目は個人戦で2回目は団体戦!なんてのも面白いです。

 

シンプルに時間を決めて指相撲or手押し相撲の勝負をさせるだけです。

一斉に開始して制限時間内で勝負がつかなければじゃんけんで勝敗を決めさせます。

勝った人同士で改めてペアを組んで第2回戦。

以下無限ループし、優勝決定戦は全員が見守る中で行います。

 

男女関係なくやるので、決勝戦が「男子VS女子」みたいになるとやたら盛り上がります。

大体そういうときに勝ち上がってくる女子は「勝つ気満々!」という生徒なので、

中途半端な試合になることもなく盛り上がります。

逆に「女子相手だし……」とか「恥ずかしい……」とかでクネクネする男子が勝ち上がっていて

茶化される雰囲気になったりもします。

単純な勝負なので、勝敗もわかりやすく見ている方もそんなにダレません。

 

個人的には「手押し相撲」より「指相撲」の方がやらせるのが難しいです。

成熟した学級、安心感のある学年でないと生徒がやりたがりません。

まずは手押し相撲でやってみて!

 

 

「このクラス、ちょっと楽しそうだぞ」を実感させよう

今回は「私が学級レクをお勧めする理由」と、

「圧倒的にお勧めする学級レク3選」をお伝えしました。

学級レクを実施すると「このクラス、ちょっと楽しそうだぞ」と思う生徒が増えます。

もちろん全員がそのように思うわけではありませんが、確実に前向きになる生徒が増えます。

学年の雰囲気、成熟度合いにもよりますので、一概には言えませんが、繰り返すことで定着していきます。

 

しかも、気づいた人は素晴らしいと思います。

圧倒的に手間いらずな3選なのです!

自分は楽しちゃうっていうのがミソですね(笑)

 

何やるかを考えて、準備して……という時間がない先生もたくさんいます。

だから「極限までシンプルに、その日の朝準備しても間に合うレク」

というのが私の基本です。

もちろん、時には準備して手の込んだレクをすることもありますけどね。要はバランスです。

 

今日の記事が少しでも皆さんの役に立ったらうれしいです。

今後も先生の仕事に関わること、自分が仕事をするうえで考えていること、

先生たちに有益なこと、生徒や保護者に有益なことなどを発信していきます。

 

みんなで楽しく、先生をやろう!

 

最後まで読んでくれてありがとうございました!