ゆう先生の教師の教室

国語×ICT 楽しく続ける!早く帰る!面白いことをやる!

教師のExcel活用術 LOOKUP関数を成績に使って生産性向上!

こんにちは!現役教員ブロガーのゆう先生です!

◆「ゆう先生」はこんな先生◆
・教師歴11年
・評価制度で東京都の上位20%が受ける評価をもらったことがある
・東京都の授業に関する研修(2年間)を修了
・ICT担当教諭、道徳推進教諭を担当

 

私は教員ほど「Excelの関数を調べて使いこなした方がいい!」と心から思っています。

少なくとも毎回同じような作業になりそうなもの、Excelで自動化できることはすべて自動化したほうがいいと思っています。

成績処理、時間割つくり、面談資料作成、席替え……

様々な場面でExcelの関数が役に立ちます。

 

ちなみに私はパソコン教室に通ってExcelを習った経験はありません。

マクロを組むこともできません。

プログラミングの知識なんて全くありません。

「これってどうにかして関数で自動化できないかな?」

と思って自分で調べて、自己流で自動化しています。

もっと知識がある人が見れば「気持ち悪い!」と思うような関数も平気で使っています。

 

大切なのは「なぜそのように計算されるのか」というのを自分で理解しておくことと、

「どうしてその計算をしなければいけないのか」ということを考える力だと思います。

 

今回の記事が直接的に教師の生産性向上に役立つことはもちろん、

間接的に考え方をアップデートする形で、本質的な生産性向上に役立ったらうれしいと思います。

 

目次

 

ある後輩教員の苦悩の一日

……(パソコンと電卓を交互に見つめながら仕事をする後輩教員)

お疲れさん~。今何やってんの?

お疲れ様です! 今成績をつけています!

お~成績か。もう終わりそう?
……げ!今から点数を入力して、計算するの?

はい……ちょっと手を付けるのが遅くなってしまって……

ちょっと待って。Excelに入力しながら手計算してるの?
Excelって関数使えば計算も何もかもやってくれるんだよ?

え?そうなんですか???どうやればいいんですか????

 

ある年の7月。成績締め切り日前日の夜7時。実際に職員室で交わした初任者の先生との会話です。

ここまで極端な例は少ないかもしれませんが、Excelの使い方を何も知らないまま教師になる人って結構います。

大学の教職課程ではExcel講座とか、パソコンの実践的スキルアップ講座なんてありませんからね。

しかも、初任の先生をしっかり育てるという文化が薄い学校もあるので、SOSを出さなければ基本的にほったらかしということも多いです。

結果、成績締め切り日前日に、しかも夜7時に、これから手計算で成績を出そうとする若者を生み出してしまったのです。

 

こんな極端な例でなくても、関数の使い方を少しずつ学んでいけば、確実に仕事を早く終わらせることができます。

 

少しでも早く、うまくいけば定時に帰ることができる!それでいて仕事は終わっている!

 

そんな未来が待っているはずです。

 

LOOKUP関数でできること

前置きが長くなってしまったのでいきなり結論から書きます!

 

学校の成績は

0点~49点までの生徒はCの評価

50点~79点までの生徒はBの評価

80点~100点までの生徒はAの評価

とか、

達成率20%未満の生徒は1の評定

達成率20%以上50%未満の生徒は2の評定

達成率50%以上80%未満の生徒は3の評定

達成率80%以上90%未満の生徒は4の評定

達成率90%以上の生徒は5の評定

みたいに、

「〇点~〇点の生徒は■■の評価!」

という作業を必ず行います。

この作業を自動で行ってくれるのがLOOKUP関数です。

 

LOOKUP関数で指定すること
=LOOKUP(検査値,{検査範囲},{対応範囲})
検査値=生徒の点数
検査範囲=評価の範囲の点数(「〇点以上」とか「〇%以上」ってところです)
対応範囲=点数に応じた評価(「A・B・C」や「5・4・3・2・1」のことです)
基本さえ覚えてしまえば使いこなすのが簡単なのが関数です。
 
 

LOOKUP関数を実際に成績処理に使おう!

実際に使うときはこんな感じで指定します。

LOOKUP関数は「評価」の欄に記入します。

検索値=生徒の点数ですので、青の部分をセル指定。

検索範囲=評価の範囲ですので、緑の部分をセル指定。

対応範囲=点数に応じた評価なので、赤の部分をセル指定。

こんな感じですね。

 

LOOKUP関数は「昇順(小さい数から大きい数に向かうこと)」しか指定できないので、

セル指定で使う場合は「低い点数を上に、高い点数を下に」入力しなければなりません。

ここだけ唯一の注意点ですね。

 

ちなみに、式の中に直接数値を入力することもできますが、

「80点以上じゃなくて70点以上をAにしようかな?」

と、評価のカットポイントを変える場合もあると思います。

そういう場合は、緑のセルの数字を変えるだけですべて変更されるので、

私は圧倒的にセル指定をお勧めします。

 

セル指定するときは「$」をしっかり使いましょう。

「$」は「絶対参照」と言います。言葉は覚えなくてもOKです。

「『$』のマークを付けるとその部分はピン留めされるからね!」っていう意味です。

「$A$1」と記入すると、A1セルにピン留めされるので動きません。

「$A1」と記入すると、Aにはピン留めされますが、1はピン留めされていないので、縦方向だけ動いていきます。

「A$1」と記入すると、1にはピン留めされますが、Aはピン留めされていないので、横方向だけ動いていきます。

 

 

Excelで生産性をあげて定時に帰ろう!

LOOKUP関数を使えるようになると、

「小テスト5回分の平均点をもとに評価を決める」

なんていう作業も簡単になります。

5回分のテストを入力し、AVERAGE関数を使って平均したあとにLOOKUP関数を使えばOKだからです。

 

自動化したい計算方法を一度整理して、その順番に関数を使っていけば、

成績処理は「点数を入力するだけ」であっという間に終了します。

 

私の場合は日々成績資料をファイルに入力しているので、

最後の評価資料を入力し終えるタイミングで自動的に成績処理が完了します。

 

日々の評価資料を集めたらすぐに入力する=成績処理が終わる

 

この図式が完成すると学期末の負担感が一気に激減します。

 

学期末は帰りが遅くなる~~!なんてことから解放されます!

 

以上「LOOKUP関数を成績に使って生産性向上!」いうタイトルで解説しました。

今日の記事が少しでも皆さんの役に立ったらうれしいです。

今後も先生の仕事に関わること、自分が仕事をするうえで考えていること、

先生たちに有益なこと、生徒や保護者に有益なことなどを発信していきます。

 

みんなで楽しく、先生をやろう!

 

最後まで読んでくれてありがとうございました!